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リンクウェルのエンジニア組織の現状と展望

初めまして。リンクウェルの開発部の責任者を務めている岡野です。
リンクウェルのエンジニア組織の取り組みと今後取り組みたいことを紹介します。

未経験の業界にエンジニアとして入社

まずは簡単に自己紹介をさせてください。
新卒でWebマーケティング企業にエンジニアとして入社し、プロダクトマネージャーを兼務しました。退職した後は、フリーランスのエンジニアとして1年弱活動して、2019年に3人目の社員としてリンクウェルに入社しました。
ヘルスケア業界は未経験でしたが、「長く使われるサービスに関わりたい」と考えたときに、クリニックを支援しながらサービスを展開しているリンクウェルに魅力を感じて入社しました。

サービスに魅力を感じたことに加えて、小さい組織が大きくなっていく変化を経験したかったこともリンクウェルに入社した理由のひとつです。入社から4年で100人規模の企業に成長したので、思っていた以上にさまざまな変化を体験できました。

入社から2年ほどはリードエンジニアとして技術的な方針を考えて、プロダクトマネージャーと協力しながら開発を進めてきました。もともと開発部として1つの部署だった組織が、昨年の11月にプロダクト部と開発部に分かれたことを機に、開発部の責任者に就任しました。

エンジニア組織の体制と最近の取り組み

リンクウェルのエンジニア組織は、アプリケーション開発チームとリライアビリティ&セキュリティチームに分かれています。

Linc'well開発部の組織構成

アプリケーション開発チームはバックエンド・フロントエンド・モバイルアプリと職能ごとにゆるやかにまとまっていますが、各プロダクトごとに職能横断でアサインされています。
QAは案件ごとに流動的にアサインされており、リライアビリティ&セキュリティチームはすべてのプロダクトを横断的に担当しています。

リンクウェルのプロダクトはそれぞれ独立しておらず、最終的にプライマリ・ケアプラットフォームを目指して、相互に連携しあっています。
そのため、職能ごとにプロダクト間での知識の共有や連携をスムーズにすることを目的に、職能ごとのまとまりを作っています。

プロダクト間での連携を重視した職能ごとのサブチーム

エンジニア組織の拡大に伴って、この半年で取り組んだ2つのことをご紹介します。

取り組み①テックリードの役割設置

各事業に所属する人数が増えて、できることが増えた一方で、プロダクトマネージャーや他部署とのコミュニケーションが複雑化してきました。
このような背景を受けて、今年の1月からプロダクトごとに「テックリード」という役割を置くことにしました。

プロダクトごとにテックリード(TL)を設置

テックリードの役割は、プロダクトマネージャーの良き相談相手として、プロダクトの成長を技術的な側面からリードする役割です。
設計指針の検討・レビューを中心に、各開発案件へのアサインや見積もりなど、プロジェクトマネジメント的な仕事も担います。

※「テックリード」という役割については、「エンジニアのためのマネジメントキャリアパス ―テックリードからCTOまでマネジメントスキル向上ガイド」(https://www.amazon.co.jp/dp/4873118484)を参考にしています。

取り組み②技術基盤チームの組成

これまでも個人のスキマ時間などを使って技術的負債の解消を行ってきましたが、プロダクトの成長に伴って、個人の努力だけでは解消しきれない負債も表れてきました。

そこで今年の2月から、技術基盤チームというチームをつくりました。各プロダクトチームがよりプロダクトの価値向上に集中できるように、開発体験の向上や技術的なチャレンジがしやすい環境づくりを目指して活動していく予定です。現在はトライアルとして小さく始めており、少しずつ取り組みを拡大していこうと考えています。

職能を横断して改善活動を実施していきたい

いずれも始めたばかりの取り組みで、試行錯誤をしているところです。

今後取り組んでいきたいこと

これまで書いてきた取り組みをより加速するために、2つのことに取り組んでいきたいと考えてます。

チャレンジ①エンジニアリングマネージャーの設置

職能ごとにエンジニアリングマネージャーを設置することを考えています。エンジニアリングマネージャーと一言に言っても企業によって役割がさまざまあると思いますが、リンクウェルでは主に2つの役割を担っていただこうと考えています。

エンジニアのチャレンジをサポートするエンジニアリングマネージャー(EM)を設置

1つは、プロダクト開発に集中できる環境を作るために、開発プロセスの改善や技術的な問題の解決を推進することです。各技術領域において、今何を解決するべきかを判断し、エンジニアや他の職能を巻き込んで進めていく必要があると考えています。
もう1つが、各エンジニアの強みや意向・各プロダクトの成長機会を踏まえて、プロダクトの成長とエンジニアにとってのチャレンジが両立するようなアサインを考え、エンジニアのサポートをすることです。

テックリードと二人三脚で、より強いエンジニア組織を目指していきたいと考えています。

チャレンジ②コミュニケーションの更なる活性化

エンジニア組織の横の繋がりを強化するために、社員の増加にともなってコミュニケーションの機会も増やしてきました。
エンジニアチームでは、気になるトピックを持ち寄る「Engineers Huddle」、職能ごとに技術トピックについて雑談する「Backend Cafe」「Frontend Team Cafe」など、情報交換や交流をする機会があります。
長く続けていきたいので参加は強制せず、今後もゆるくやっていく予定です。

開発部のメンバーはフルリモートの方が多いので、オンラインでのコミュニケーションがメインですが、年に数回はリアルで会う機会もつくっています。3年前から開催している全体合宿では、東京のオフィスに集まって重要なトピックについて話し合ったり、相互理解を深めるワークをしたり、ケータリングでお酒を飲んだりして交流しています。直近では22年12月に開催していて、次回は5月の予定です。

これまでやってきたことを活かしながら、さらにメンバー同士が働きやすいようにコミュニケーションの活性化に取り組んでいきたいと考えています。

リンクウェルで仕事をする面白さ

リンクウェルは立ち上げ段階からクリニックを支援しており、医療現場との距離が非常に近いところが特徴であり、面白さであり強みです。在籍している医師と意見を交換しながら、現場のオペレーションを踏まえて検討・開発できるので、システムとオペレーションを組み合わせた最適解を実現できます。

また、さまざまなフェーズの事業があるところもリンクウェルの面白さだと思っています。
ざっくり言うと、現状はヘルスケアECプラットフォームが0→1、対面医療機関DX支援が1→10、オンライン診療は10→100くらいのフェーズです。

このようなリンクウェルが持っているアセットを活かして、新たなチャレンジを生み出していきたい方、生み出すチームをつくっていきたいと考えている方と一緒に働けたら嬉しいです。

リンクウェルが求めるエンジニアリングマネージャー像

リンクウェルには選択や挑戦をするうえで指針としている、4つの価値観があります。いずれの価値観も大切ですが、エンジニアリングマネージャーにおいてはとくに「RESPECT DIVERSITY」が大切だと考えています。

リンクウェルが大切にしている価値観

私自身、責任者の立場になってから感じているのは、エンジニアがチャレンジできる場所づくりの大切さです。

会社にとっての成果を出すのはもちろん大事ですが、その成果は個々のチャレンジの積み重ねによって生まれます。リンクウェルがエンジニアにとっておもしろい場所、成長できる場所にするために工夫を重ねていきたいです。

エンジニアリングマネージャーは、マルチタスクを抱えながら、技術的な観点を踏まえて論点を整理し、優先順位の判断や解決策の指針を示せる人だと考えています。プロダクトを横断して起きている課題を拾い上げ、ときには他部署の人たちとコミュニケーションを取りながら、合意をとって物事を前に進めていくことが求められます。

エンジニアリングマネージャーの経験は必須ではないと考えており、組織・技術・ビジネスに興味をもって、チームの成果の最大化に向き合える方に合っていると思います。
個人的には、小さい規模でもメンバーを巻き込みながら種類問わず幅広い仕事に取り組んできた方にオススメしたいです。

とくに今年はリライアビリティ&セキュリティチームのエンジニアリングマネージャーの採用を進めようと考えており、このチームについては別の記事で紹介したいと思います。

少しでも興味を持ってくださった方は、まずは私と気軽にお話しましょう!最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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