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社内勉強会をリニューアルして出席率を高めた話

こんにちは、Linc’wellでフロントエンジニアをしている松原です。
各社様々な形で勉強会を実施していると思いますが、Linc’wellでも「フロントエンドカフェ」という名前の勉強会を実施しています。
この勉強会は今でこそ知見の共有に役立っていますが、以前はうまく機能していなかったため、チームメンバーで話し合い、ボトムアップで課題の解消を行なったという経緯があります。
今回は、フロントエンドカフェの目的や中身、そして以前のフロントエンドカフェの課題やそれをどのようにして改善したかを説明します。


フロントエンドカフェとは

フロントエンドカフェは、Linc’wellのWebフロントエンドに関わるメンバーが週に一度オンラインで集まって、フロントエンドに関わる技術やプロダクトのドメイン知識を共有する集まりのことです。発表者が準備に時間をかけることなく、ゆるい雰囲気で参加できる勉強会です。
具体的には以下のことを目指しています。

  • 各々が持っている知見を共有し、チームメンバーの「わからないからできない」を減らす

  • 各々が知らないことを明確化し、属人化している知識をドキュメントにするきっかけづくりとする

  • チームが異なるフロントエンドエンジニアとの会話のきっかけを作る

なぜフロントエンドカフェを開催しているのか

Linc’wellはクリニックDXチームやオンライン診療チームなどのプロダクトごとのチームと、フロントエンドエンジニアなどの職種ごとのチームから成っています。
図は簡易的な組織構成を示しており、赤枠の部分がWebフロントエンドチームの領域です。

開発部の組織構成図

Linc’wellでは通常プロダクトごとにチームで活動しているため、社内のフロントエンドエンジニアが同じ技術スタックを使っていても、担当プロダクトが異なれば積極的にコミュニケーションの場を設けなければ疎遠になりやすいです。
そこで、フロントエンドカフェのような情報共有の場を設けることで、チームごとのナレッジを共有して別のチームで活かしたり、各メンバーのスキルの底上げを図っています。
現在では発表がほとんど途絶えることなく参加率も高いフロントエンドカフェですが、開始当初は今とは異なる形で開催しており、参加率が低いという課題がありました。

旧フロントエンドカフェの紹介と失敗からの再スタート

開始当初のフロントエンドカフェは、コミュニケーションの場としてフロントエンドメンバーで集まって雑談する場としてスタートしました。集まる時間のみ決めて、その他のルールは特に設けていませんでした。
開始から数回は参加率が高かったものの、次第に参加率が減っていき最終的にカレンダーにスケジュールの枠だけが残っている悲しい状態となってしまいました。

変化のきっかけ

エンジニア同士で話し合っていた時に、旧フロントエンドカフェが機能していないという問題が挙げられました。(下図が実際に問題に上がったときのチケットです)

チームメンバーで課題の深堀を実施した結果、参加人数が減ってしまった理由として以下のような理由が挙がり、コミュニケーションを目的とするだけでは持続が難しいことがわかりました。

  • 話題を提供する人が固定化されていた

  • 目の前の仕事に追われており、時間的に参加が難しくなった

  • 話を聞く側もずっとミュートにしており、雑談らしさがなくなっていた

これを受けて、雑談色を下げ、業務理解や個人のスキル向上を目的とした勉強会に寄せる形で再スタートすることにしました。

新しく始動したフロントエンドカフェ

新しく始動したフロントエンドカフェでは、LT形式で発表する場とし、Webフロントエンドに関わる知見や、プロダクトのドメイン知識を共有し、それをドキュメントを残しておくことで新しく入った社員にとって有益な情報を残すことを目的としました。

さらに再始動にあたって参加しやすさを重視し、以下のルールを作成しました。

  • ミュートは控え、相槌打ったり適宜会話をしたり、会話しやすい場にする

  • 強制参加ではない

  • 発表も強制ではない

  • 発表時間は3〜15分

フロントエンドカフェは今の形式になってから3ヶ月が経とうとしていますが、ほぼ毎週発表が行われています。自由参加にも関わらず毎回8割以上のメンバーが参加しており、成功していると言えるのではないでしょうか。 

効果を発揮しているのが、以下の図のように各メンバーが知りたいことと共有したいことをアンケートで集計している点です。これによって、参加する側にとってメリットの大きい勉強会にできていると思われます。

フロントエンドカフェの発表内容の紹介

実際にフロントエンドカフェで発表されたタイトルを一部紹介したいと思います。
具体的な発表内容の例

  • アプリケーションにおけるdenpendenciesとdevDenpendenciesの棲み分け

  • GA, GTMで何をやってるか

  • アプリケーションのインフラ構成

  • Sentryの活用方法

  • 画像ファイルの最適化とアクセシビリティ

  • ポリモーフィックコンポーネント

  • 過去のパフォーマンス改善施策の共有

コンポーネント設計、アクセシビリティ、計測、監視と幅広い分野の内容が発表されていることがわかります。
エンジニアそれぞれ得意な分野が違うので、参加するだけも有意義な時間となり、チーム全体のスキル向上に繋がっています。

最後に

Linc’wellで実施しているフロントエンドカフェの中身、そして以前の課題をどのように解決したかを紹介させていただきました。

Linc'wellの開発チームはプロダクトの改善だけでなく、組織全体の成長を促進するための活動も各エンジニアメンバーが主体となって実施しており、フロントエンドカフェの実施やその立て直しは一つの例です。

些細な問題であっても声を上げ、課題を特定し、改善のために動く。当たり前の話ですが、これが組織やプロダクトの改善につながるということを改めて実感しました。

私たちと一緒にプロダクトや組織をよりよくしていく取り組みをやっていただける方、カジュアル面談のご応募お待ちしています!

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